はじめに
長年ソフトバンクのおとくライン(ISDN)で、事業用の電話とFAXを維持していました。
「03番号で発着信できる」「FAXも送受信できる」という当たり前の環境に、特に不便を感じることもありませんでした。
ところが、仕事の形態が変わって外出が多くなり、ほぼ転送電話で対応するようになりました。
転送を使うとその分通話料もかさむので、「もう少し効率の良い方法はないか」と感じ始めたんです。
同時に、FAXも紙でのやり取りが減ってきたため、
「どうせならFAXもデジタル化、電子FAXにしたい」と考えるように。
ただし、長年使ってきた03番号を変えることだけは絶対に避けたい──。
そんな条件をすべて満たしてくれたのが、IP電話サービスの**03plus(ゼロサンプラス)**でした。
おとくライン時代の課題
おとくラインでは、電話とFAXの2番号をISDNで運用していました。
FAXは取引先からの発注や請求書など、今でも欠かせない業務ツール。
電話もお客様対応に必要で、どちらも簡単には手放せません。
ただし、その分コストがかさみます。
- 基本料金+回線使用料だけで数千円
- 番号表示オプションや転送機能などを付けるとさらに費用が上乗せ
- 転送電話を使うと、転送先の通話料が毎回発生
- FAX機器・インク・紙の維持コストもかかる
結果として、月9,000〜10,000円前後の出費に。
さらにISDNは新規受付終了が進み、今後のサービス終了も見えてきました。
最近では「光回線への切り替え」をすすめる営業電話も増えてきて、
「このまま古い回線を維持していていいのだろうか」と感じることもありました。
このまま維持するのは、コスト面でも将来性でも厳しい状況でした。
03plusに切り替えた理由
そんな中で見つけたのが、03plusです。
調べてみると、次のような特徴がありました。
- 📞 03番号をそのまま引き継げる(番号ポータビリティ対応)
- 📱 スマホやパソコンにアプリを入れるだけで利用可能(工事不要)
- 📠 FAXもPDFで受信できる電子FAX機能を搭載
- 💰 月額料金が圧倒的に安い
特に「番号を変えずにFAXを電子化できる」という点が決め手でした。
取引先に番号変更の案内を出す必要がない──これは事業を継続するうえで大きな安心材料です。
現在の運用とメリット
03plusに切り替えてから、電話とFAXの運用は一気にシンプルになりました。
電話(受信専用)
おとくライン時代は固定電話から携帯に転送していましたが、今はスマホアプリで直接受信できます。
転送費用はゼロ。音声品質も安定しており、外出先でもすぐ対応可能です。
電話番号はそのままなので、顧客側の使い勝手も変わりません。
FAX(受信専用・電子FAX化)
FAXは03plusの電子FAX機能を利用。
届いたFAXは自動でPDF化され、メール添付で届きます。
私はそのPDFをGoogleドライブに保存し、必要に応じてI Love PDFでまとめて整理しています。
FAXの件数は減っていませんが、外出中でもスマホで内容をすぐ確認できるのは本当に便利です。
紙に印刷する必要がなくなり、完全な電子FAX化が実現しました。
私のFAX利用は基本的に受信のみで、送信は月に4〜5回程度。
送信には1枚あたり約40円のコストがかかりますが、頻度が少ないので負担感はほとんどありません。
また、送信件数が多い場合は**03plusの送信オプション(月額1,000円)**を利用することで、
最大500枚まで送信可能になり、1枚あたりのコストを大幅に抑えることができます。
受信中心でも送信中心でも、使い方に合わせて柔軟に選べるのが魅力です。
留守電オプション
電話番号には留守電オプションを追加しています。
営業時間外や外出時でも、「電話を取り逃さない安心感」があります。
発信は携帯で
発信は従来通り携帯電話を使用。
通話品質も安定しており、余計なオプション費用をかけずに済みます。
機器の削減とさらなるコストダウン
また、03plusに切り替えたことで、事務所に固定電話機を置く必要がなくなりました。
スマホやPCで通話・FAXを完結できるため、デスク周りもスッキリ。
さらに、今後プリンターを買い替える際も、FAX機能なしのモデルで十分です。
これまで必要だったFAX複合機を選ぶ必要がなくなり、機器代やメンテナンス費用の面でも、結果的に大きなコストダウンにつながります。
コスト削減の効果
一番の変化はやはりコストの大幅削減です。
| 項目 | 旧:おとくライン(ISDN) | 新:03plus |
|---|---|---|
| 基本料+転送+番号表示+FAX維持費 | 約9,000〜10,000円/月 | 約3,200円前後/月 |
| 削減額 | 月6,000〜7,000円程度 | 年間約7〜8万円の節約 |
番号を変えずにここまでコストが下がるとは思っていませんでした。
しかも、使い勝手はむしろ向上。FAXはスマホで見られ、電話は転送なしで受け取れます。
固定費を抑えながら、業務のスピードと柔軟性が大きく向上しました。
まとめ
ISDN終了の流れをきっかけに、おとくラインから03plusへ移行しました。
結果として、
- 📞 電話・FAXともに番号そのまま
- 💰 月6〜7千円、年間7〜8万円のコスト削減
- 📱 外出先でもスマホで電話・FAXを確認可能
- 📠 電子FAX化で完全ペーパーレス化
- 🖨️ FAX付きプリンターが不要になり、機器コストも削減
- 🌐 光回線に切り替えるよりも低コストでシンプル
という大きなメリットを得ることができました。
「番号は変えたくないけど、転送費用を減らしたい」
「FAXを電子化してスマートに運用したい」
そんな方にとって、03plusは現実的でコスパの良い選択肢です。
ただし、03plusは評価が分かれるサービスでもあります。
音質やサポート面に不満を感じるユーザーもいるようです。
この記事はあくまで私自身の体験に基づく内容であり、
導入はそれぞれの利用環境に合わせて自己判断で検討するのが良いと思います。
📎 詳細や最新のプランについては、公式サイトで確認してみてください。
👉 03plus(ゼロサンプラス)公式サイト

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